▼定義
大腸に腺腫が多発する常染色体優性遺伝性疾患.大腸に100個以上の腺腫を有する,または,大腸の腺腫数が10~100個未満だが本疾患に矛盾しない家族歴を有する場合はFAPと診断される.APC遺伝子の病的変異が認められれば,大腸腺腫数や家族歴にかかわらず診断される.
▼病態
癌抑制遺伝子のAPC遺伝子の異常により発症する.
▼疫学
わが国の患者数は約7,300人と推定されている.
▼分類
大腸腺腫の密度により「密生型FAP」「非密生型FAP」「attenuat
大腸に腺腫が多発する常染色体優性遺伝性疾患.大腸に100個以上の腺腫を有する,または,大腸の腺腫数が10~100個未満だが本疾患に矛盾しない家族歴を有する場合はFAPと診断される.APC遺伝子の病的変異が認められれば,大腸腺腫数や家族歴にかかわらず診断される.
癌抑制遺伝子のAPC遺伝子の異常により発症する.
わが国の患者数は約7,300人と推定されている.
大腸腺腫の密度により「密生型FAP」「非密生型FAP」「attenuat
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