▼定義
左右の横隔膜下と横行結腸との間にある横隔膜腔に貯留した膿瘍を横隔膜下膿瘍とよぶ.また,Douglas窩(直腸子宮窩,直腸膀胱窩)に貯留した膿瘍をDouglas窩膿瘍とよぶ.いずれも虫垂炎などの腹腔内臓器の炎症性疾患や手術後,外傷性腹腔内損傷による感染に続発するものが多い.
▼病態
横隔膜下膿瘍の多くは,胃・十二指腸,肝・胆道系,膵での炎症や同部の手術後に生じ
左右の横隔膜下と横行結腸との間にある横隔膜腔に貯留した膿瘍を横隔膜下膿瘍とよぶ.また,Douglas窩(直腸子宮窩,直腸膀胱窩)に貯留した膿瘍をDouglas窩膿瘍とよぶ.いずれも虫垂炎などの腹腔内臓器の炎症性疾患や手術後,外傷性腹腔内損傷による感染に続発するものが多い.
横隔膜下膿瘍の多くは,胃・十二指腸,肝・胆道系,膵での炎症や同部の手術後に生じ
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