診療支援
治療

7 上皮性肝悪性腫瘍(肝芽腫)
hepatoblastoma
阪森 亮太郎
(大阪大学大学院学内講師・消化器内科学)
竹原 徹郎
(大阪大学大学院教授・消化器内科学)

▼概念

 小児期にみられる肝腫瘍で,小児肝悪性腫瘍の約80%以上を占める.100万~150万人に1人の発生で,80~90%は5歳未満に発生する.胎生期の肝細胞に類似した上皮性細胞の増殖からなり,組織分類として胎児型,胎芽型,胎児・胎芽混在型,大索状型,未分化小細胞型,上皮・間葉混合型があり,ほかの間葉成分が混在するが,発癌機構はいまだ解明されていない.

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