診療支援
治療

(2)急性妊娠性脂肪肝
acute fatty liver of pregnancy(AFLP)
徳重 克年
(東京女子医科大学教授・消化器内科)

▼定義

 妊娠末期の発症が主で,臨床像は劇症肝炎に近く,数日で黄疸が発現,急性肝不全に至る.肝細胞内に小脂肪滴を認める.早期診断・帝王切開によって予後は劇的に良好となる.Reye(ライ)症候群と類似し,小滴性脂肪肝(microsteatosis)の1つに分類される.

▼病理・病態生理

 急性肝不全だけでなく,腎障害,播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation:DIC)などの多臓器不全に至る.病理学的には,小滴

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