▼定義
アミロイドーシスを引き起こすアミロイドは,HE染色では淡好酸性で無構造,コンゴレッド染色では橙赤色に染まる.偏光顕微鏡では緑色の複屈折を示す.この線維構造の特異な蛋白であるアミロイドが,臓器,組織の細胞外に沈着,臓器障害を招く疾患群をアミロイドーシスとよんでいる.アミロイドは電子顕微鏡下では,直線状の幅8~15mmの細線維像としてとらえられる.
▼分類
これまでに31種類のアミロイドーシスが報告されているが,以下に代表的な全身性アミロイドーシスを挙げる.ALアミロイドーシスとFAPアミロイドーシスは指定難病となっている.
➊免疫グロブリン性アミロイドーシス(原発性アミロイドーシスおよび骨髄腫に伴うアミロイドーシス)
免疫グロブリンの連鎖(light chain:L鎖)が沈着する.ALアミロイドーシスともよばれる.λ鎖(Aλ)とκ鎖(Aκ)の2種類がある.
➋反応性アミロイドーシス(続発性