▼定義
糖尿病患者では,1型,2型ともに骨折リスクは上昇する.1型では腰椎,大腿骨頸部の骨密度は低下するが,2型糖尿病では腰椎,大腿骨頸部の骨密度の低下を認めず骨質の劣化が重要な病態である.
▼病態
絶対的・相対的インスリン欠乏は骨芽細胞・骨細胞の機能低下を引き起こす.骨質劣化の病態に,骨内終末糖化産物(advanced glycation end products:AGEs)の蓄積による非生理的コラーゲン架橋の形成が推定されている.また,AGE
糖尿病患者では,1型,2型ともに骨折リスクは上昇する.1型では腰椎,大腿骨頸部の骨密度は低下するが,2型糖尿病では腰椎,大腿骨頸部の骨密度の低下を認めず骨質の劣化が重要な病態である.
絶対的・相対的インスリン欠乏は骨芽細胞・骨細胞の機能低下を引き起こす.骨質劣化の病態に,骨内終末糖化産物(advanced glycation end products:AGEs)の蓄積による非生理的コラーゲン架橋の形成が推定されている.また,AGE
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