▼定義
脳動脈が病的に拡張した状態である.
▼病態
多くは脳動脈分岐部に存在する器質的脆弱性(中膜欠損)に高血圧などの血行力学的ストレスが加わり発生するとされる.高血圧のほか,喫煙,過度の飲酒(150g以上/週)が危険因子となる.
▼疫学
年間発生率は10~20人/人口10万人だが,加齢とともに増加する.わが国ではくも膜下出血(subarachnoid hemorrhage:SAH)発症のピークは男性で50歳代,女性で70歳代である.女性に多い.前交通動脈瘤(30%)および内頸動脈-後交通動脈分岐部動脈瘤(25%)が多く,椎骨・脳底動脈系の動脈瘤は少ない(5%).多発性脳動脈瘤は約20%にみられる.
▼分類
形態的に囊状と紡錘状に分類されるが,破裂するのはほとんど囊状のものである.
▼診断〔本章「くも膜下出血」の項(→)を参照〕
典型的SAHの発症数時間~数週前に微小出血〔minor leak.警