診療支援
治療

(3)内分泌疾患による認知症
脇田 英明
(藤田医科大学七栗記念病院・内科教授)

甲状腺機能異常症

‍ 甲状腺機能低下症では,甲状腺ホルモンの不足により全身の代謝が低下し,疲労感,体重増加,皮膚乾燥,嗄声,便秘などの全身症状を認める.精神・神経症状では思考緩慢,意識障害,動作緩慢,抑うつ,幻覚,妄想,せん妄,小脳失調,末梢神経症状,筋症状などを認める.甲状腺ホルモン薬で治療する.甲状腺機能異常によらない慢性甲状腺炎(橋本病)による認知症があり,自己免疫性機序が原因となっていることより,自己免疫性橋本脳症とよ

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