疾患を疑うポイント
●全身(顔面・四肢など)のけいれんで,意識減損,眼球上転(白目をむく)や口から泡を吹くことを伴う場合は,大脳皮質の過剰な電気的興奮による強直間代発作を疑う.
学びのポイント
●大脳皮質の過剰な電気的興奮で全身のけいれんが出現.
●全身性に骨格筋の持続収縮を示す強直相で始まり,ついで筋の収縮と弛緩を律動的に繰り返す間代相に移行する.
●発作を繰り返す慢性のてんかん病態以外に,急性の中枢神経障害に関連して急性症候性発作としても出現.
▼定義
大脳皮質の過剰な電気的興奮により全身(顔面・四肢など)のけいれんが出現する.全身性に骨格筋の持続収縮を示す強直相で始まり,ついで筋の収縮と弛緩を律動的に繰り返す間代相(「ガクガク」としたけいれん)に移行する.大脳皮質全体が一斉に過剰興奮する狭義の「全般性」の強直間代発作と,大脳皮質の一部から過剰興奮が始まり大脳全体に広がり「二次性」に出現する強直間
関連リンク
- 新臨床内科学 第10版/3 けいれん性てんかん重積状態
- 治療薬マニュアル2024/ラモトリギン《ラミクタール》
- 治療薬マニュアル2024/カルバマゼピン《テグレトール》
- 治療薬マニュアル2024/レベチラセタム《イーケプラ》
- 治療薬マニュアル2024/レベチラセタム《イーケプラ》
- 今日の治療指針2024年版/ドーパミン作動薬
- 今日の治療指針2024年版/本態性振戦
- 新臨床内科学 第10版/4 捻転ジストニア
- 新臨床内科学 第10版/ミオトニア症候群
- 新臨床内科学 第10版/(3)先天性パラミオトニア
- 新臨床内科学 第10版/5 小児欠神てんかん
- 今日の小児治療指針 第17版/歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症