適応
潰瘍性大腸炎(重症を除く)
用法
1日2,400mg 分3 食後投与するが,寛解期には,必要に応じて1日1回2,400mg食後投与とすることができる.活動期には,1日3,600mgを3回に分割して食後投与(適減) 注意
①1日3,600mgを,8週間を超えて投与した際の有効性は未確立な為,漫然と投与せず,患者の病態を観察し,重症度,病変の広がり等に応じて適宜減量を考慮
②メサラジン注腸剤と併用する場合は,メサラジンとしての総投与量が増加することを考慮し,特に肝又は腎機能の低下している患者並びに高齢者等への投与に際しては適宜減量等注意.併用時に異常が認められた場合は,減量又は中止等処置
禁忌
1)過敏症
2)過敏症(サリチル酸塩類)(交叉アレルギー)
3)重篤な腎障害
4)重篤な肝障害
注意
〈基本〉
①ネフローゼ症候群,間質性腎炎が報告→投与中は腎機能を検査等観察
②肝炎,肝機能障害,黄疸が報告→投与中はAST,ALT等の肝機能をモニター等観察
③再生不良性貧血,汎血球減少症,無顆粒球症等が報告→投与中は血液検査等観察
④膵炎が報告→投与中は血清アミラーゼの検査等観察
⑤過敏症状(発熱,腹痛,下痢,好酸球増多等)が発現することがあり,又,潰瘍性大腸炎が悪化する為,異常が認められた場合は,減量又は中止等処置
〈適用上〉
➊放出調節製剤であり,噛まずに服用.又,乳鉢による粉砕×
②便中に錠剤がみられる場合がある
〈取扱上〉
①吸湿により溶出性に影響を及ぼす為,服用直前に錠剤を取り出す
②分包した場合は,湿気を避けて保存.尚,自動分包機内での保存は避ける
③自動分包機内での落下により,錠剤に亀裂が入る可能性がある為,取扱いには注意
患者背景
〈合併・既往〉サラゾスルファピリジンに過敏症の既往歴(投与する場合は,慎重に投与.腹部の痙攣,腹痛,発熱,重症な頭痛又は発疹のような急性の過敏症の症状が現れた場合は,投与を中止) 〈腎〉