【疾患概念】
進行性の全身の関節拘縮を生じる骨系統疾患の1つである.出生時の異常はなく,発育発達も問題ないが,幼児期から学童期に症状が出現する.手指の小関節から上下肢の大関節,脊椎に疼痛を伴う腫脹や変形がみられ,徐々に関節可動域制限が生じる.常染色体劣性遺伝の形式で,WISP3(WNT-1-inducible signaling pathway protein 3)の遺伝子変異が判明している.6q22上のCCN6(cellular communication network factor 6)の突然変異である.
問診で聞くべきこと
家族歴については詳細に聴取する必要がある.
必要な検査とその所見
若年性特発性関節炎に臨床像が類似しているため,炎症反応,リウマトイド因子,MMP-3などの血液検査が必要になる.PPRDではこれらは陰性である.
PPRDは若年性特発性関節炎と異なり滑膜炎の所見は乏し