【疾患概念】
膝前十字靱帯(anterior cruciate ligament;ACL)付着部の裂離骨折であり,骨端線未閉鎖の小児期に特徴的な外傷の1つであるが(child type),骨端線が閉鎖した成人にも生じる(adult type).ACL損傷と同様の受傷機転で生じ,半月板損傷などを合併する.裂離骨折を見逃したり骨片整復が不良であったりすると,不安定性が残存し内側半月板の二次的損傷をきたす.正確な整復固定が必要である.
【診断・分類】
膝を捻ったという受傷機転に加え,関節内血腫,またLachman testなどで前方安定性の有無を確認する.また半月板損傷や内側側副靱帯損傷など合併損傷がないかどうか確認する.画像の第1選択は単純X線であり,通常,側面像で骨片が確認できることが多い(Meyers分類,図26-10図).
診断のポイント
骨片が小さい場合や若年者で裂離骨片に骨性成分をほとん
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