【疾患概念】
足部にかかるさまざまな外力により,舟状骨や立方骨に骨折をきたす外傷であり,時にそれぞれが合併する.
【病型】
新鮮舟状骨骨折は,背側剥離・結節部・体部骨折の3つに分類できる.舟状骨には疲労骨折も多くみられ,これを加えて4つの骨折型とすると理解しやすい.立方骨骨折は外側遠位の剥離骨折と体部骨折に分かれるが,後者には強い外力により激しい圧潰を伴うnutcracker fracture(胡桃を割るような形態の陥没骨折)が含まれる.
【臨床症状】
高エネルギー外傷ではLisfranc関節脱臼骨折などの合併損傷を認めることも多く,腫脹が激しい場合はコンパートメント症候群の発症に注意する.
必要な検査とその所見
足部Ⅹ線背底像,側面像,両斜位像を撮影する.3D-CTやMPR(multi planar reconstruction)が有用で,空間的な転位の程度や方向・骨片の大きさや位置などが把握
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