診療支援
治療

トピックス 変形性足関節症に対する遠位脛骨斜め骨切り術
柏倉 剛
(市立秋田総合病院 科長〔秋田市〕)

 進行した変形性足関節症の治療として,下位脛骨骨切り術,人工足関節置換術,関節固定術が適応されてきた.関節温存手技として下位脛骨骨切り術が行われてきたが,Joint orientationを整える手術であり,高倉&田中分類でのStage 3aまでが適応とされる.遠位脛骨斜め骨切り術(distal tibial oblique osteotomy;DTOO)は脛骨遠位部を斜めに骨切りして開大させ足関節の安定性をはかる手術で,1994年に寺本らにより確立された日本発の誇るべき手術である.脛骨遠位内側から脛腓関節までの斜め骨切り,十分な遠位骨片の開大,距骨のtotal contact,それによる足関節の安定性の確保・alignment改善が可能となる.原法ではリング型創外固定にて固定し,開大部には腸骨移植を行っている.これによりStage 2~4の一部まで適応されることになり,選択肢が拡がった.

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