関節鏡視下手術は最も進化した最小侵襲手術であり,術創の治癒期間を短縮し,術後の疼痛や感染のリスクを少なくし,早期に日常生活やスポーツ活動に復帰できる利点がある.足関節外側靱帯損傷に対する関節鏡視下手術は,1987年にHawkinsにより残存靱帯をステープルで距骨に固定する術式が初めて報告され,2009年にCorte-Realにより縫合糸アンカーを用いた関節鏡視下修復術が,2014年にGuilloらにより自家腱を用いた鏡視下靱帯再建術が報告された.2013年に足関節靱帯損傷の研究に特化したAnkle Instability Group(AIG)が発足して以降,この分野は急速に進歩し,現在までに100編以上の英文論文が発表されている.
術式は,残存靱帯を腓骨付着に縫合する関節鏡視下修復術と,自家腱を移植する関節鏡視下再建術に分けられる.術前のMRIやストレス超音波検査,最終的には術中の関節鏡
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