診断のポイント
【1】若年女性。
【2】収縮期血圧の左右差(10mmHg以上)。
【3】CRP高値,血沈亢進。
【4】CTやMRIで大動脈に肥厚性病変あるいは狭窄性病変,石灰化病変。
【5】18F-FDG-PET/CTで血管壁への集積。
症候の診かた
【1】若年女性:男女比は1:8で女性に多く,女性での発症のピークは20歳前後である。
【2】発熱:初発時の症状として最も頻度が高い(35%)。リンパ節腫脹を伴うことがある。
【3】血管病変に起因する症状:めまい,失神,上肢のだるさ,視力障害。
【4】心雑音や血管雑音:大動脈弁閉鎖不全症による拡張期雑音,頸動脈の狭窄による血管雑音を聴取することが多い。
【5】血圧:若年者の高血圧では本症を疑う。上肢の血圧の10mmHg以上の左右差や橈骨動脈の脈拍減弱は重要な症候である。腎動脈狭窄があると腹部血管雑音を聴取する。
検査所見とその読みかた
【1】スクリーニング検査
❶炎症によ