診療支援
診断

間質性膀胱炎
Interstitial Cystitis
上田 朋宏
(医療法人朋友会 泌尿器科上田クリニック・院長(京都市中京区))

診断のポイント

【1】原因不明の膀胱痛・頻尿・尿意切迫感。

【2】繰り返す膀胱炎。

【3】治療抵抗性で6週間以上続く症状。

【4】膀胱鏡によるHunner病変の確認。

【5】国際的にコンセンサスの得られた診断基準はない。

症候の診かた

【1】膀胱痛:尿がたまってくると痛みや不快感が生じる。

【2】頻尿:膀胱が充満する前に(痛まないように)排尿すると頻尿だけを訴える。

【3】尿意切迫感:カリウムの多いトマト,バナナ,グレープフルーツジュースなどを摂取して尿排泄カリウムが増加すると尿意切迫感,膀胱痛が生じる。

【4】難治性過活動膀胱として治療を受けている。

検査所見とその読みかた

【1】排尿日誌

❶1回排尿量が150mLを下回る。

❷夜間や早朝に膀胱痛が増強する。

【2】膀胱鏡検査

❶十分な麻酔:膀胱痛が主訴となる疾患なので膀胱鏡検査の除痛は一番大切である。

膀胱内に4%リドカインを充塡し膀胱痛をコントロールして行うことも可

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