診療支援
診断

呼吸窮迫症候群
Respiratory Distress Syndrome (RDS)
垣内 五月
(東京大学講師・小児科)

診断のポイント

【1】超早産児・極低出生体重児。

【2】生後早期からの呼吸障害。

【3】呼吸障害は進行性に悪化。

【4】X線上所見(網状顆粒状陰影,すりガラス様陰影,気管透亮像)。

【5】羊水または胃液所見〔マイクロバブルテスト(stable microbubble test:SMR)でmedium以下〕。

緊急対応の判断基準

【1】早産低出生体重児の分娩が予測される場合:児が生後呼吸窮迫症候群(RDS)による呼吸不全をきたす可能性があるため,あらかじめNICUを備えた周産期センターへの母体搬送を行う。

【2】周産期センター外で早産低出生体重児が出生した場合

❶当初状態が安定してみえてもRDSによる進行性呼吸障害をきたす可能性があるので,可及的すみやかにNICU施設へ新生児搬送を行う。

❷この際,低体温をきたさぬよう搬送用保育器を用いて体温管理し,可能な限り末梢静脈路を確保,その他気管挿管をはじめとする呼吸管

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