適応
不眠症 注意二次性不眠症に対する本剤の有効性及び安全性は未確立
用法
1日1回20mg,高齢者は1日1回15mg就寝直前 注意
➊就寝直前に服用させる.又,服用して就寝後,睡眠途中で一時的に起床して仕事等で活動する可能性がある時は服用禁
➋入眠効果発現の遅れ→食事と同時又は食直後の服用回避(食後投与は空腹時投与に比べ投与直後の血漿中濃度低下)
③他の不眠症治療薬と併用時の有効性及び安全性は未確立
④CYP3A阻害剤(ジルチアゼム,ベラパミル,フルコナゾール等)と併用で本剤の血漿中濃度が上昇し,傾眠,疲労,入眠時麻痺,睡眠時随伴症,夢遊症等の副作用が増強のおそれ→併用の場合は1日1回10mgへの減量を考慮し状態を慎重に観察
禁忌
1)過敏症
2)CYP3Aを強く阻害する薬剤(イトラコナゾール,ポサコナゾール,ボリコナゾール,クラリスロマイシン,ボノプラザン・アモキシシリン・クラリスロマイシン,ラベプラゾール・アモキシシリン・クラリスロマイシン,リトナビル,ニルマトレルビル・リトナビル,エンシトレルビル)投与中
注意
〈基本〉
➊本剤の影響が服用の翌朝以後に及び,眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下→運転不可
②症状が改善した場合は,投与継続の要否について検討,漫然と投与しない
患者背景
〈合併・既往〉
①ナルコレプシー又はカタプレキシー(症状悪化)
②重度の呼吸機能障害(臨床試験は未実施)
③脳に器質的障害(作用が強く発現)
〈肝〉重度の肝機能障害(スボレキサントの血漿中濃度上昇)
〈妊婦〉有益のみ(動物で,黄体数,着床数及び生存胎児数の減少,胎児体重の減少,出生児に一過性の体重低値あり) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉非高齢者と比較して血漿中濃度が高くなる傾向あり
相互
主にCYP3Aによって代謝.又,弱いP糖蛋白(腸管)への阻害作用 〈併用禁忌〉C