人工呼吸療法の進歩は新生児医療の分野でも大きな効果をもたらしている.高頻度振動換気(HFO:high frequency oscillation)など,新生児領域で成人領域に先がけて発展してきた人工換気療法もある.一般の人工換気療法でいえば,成人領域では早くから取り入れられていた患者の自発呼吸に合わせて人工呼吸を行うPTV(patient triggered ventilation)が,新生児領域でも広く用いられるようになった.また,高流量鼻カニューレ(HFNC:high flow nasal cannula)などの新しい呼吸管理法も普及している.
A.持続陽圧呼吸法(CPAP:continuous positive airway pressure)
呼吸障害のある児では呻吟がみられることがある.これは児が呼気時に声帯をせばめ,肺胞が虚脱するのを防ぎ,機能的残気量を増やそうとしている自己防