●病態
・RAS-MAPK経路は細胞増殖の重要なシグナル伝達経路である.本疾患は,NF1遺伝子のヘテロ接合性機能喪失型変異により,このRAS-MAPK経路が異常活性化されることで発症する.常染色体優性遺伝性疾患であるが,実際には罹患者の約半数は新生突然変異による発症である.
・生殖細胞系列のヘテロ接合性NF1遺伝子機能喪失型変異に加えて,いわゆるセカンドヒット変異が加わることで両アリルのNF1遺伝子の機能が喪失し,神経線維腫を含めた多彩な症状が引き起こされ
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