診療支援
治療

破傷風
tetanus
澤 友歌
(東邦大学医療センター大森病院小児科)

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[感]5類

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●病態

・破傷風は,土壌中の破傷風菌(Clostridium tetani)が創部に感染し,嫌気条件下で産生される毒素(tetanospasmin)が,運動神経抑制シナプスで神経伝達物質の放出を阻害して,痙性麻痺を引き起こす疾患である.

・臨床症状は潜伏期(3~21日)のあと,口を開けにくい・しゃべりにくい(第1期)に続き,開口障害(牙関緊急)のため口腔の診察困難・顔面筋硬直による痙笑(第2期),全身に進展し発作的な全身の強直性や後弓反張・自律神経の過活動による急激なバイタルサインの変動がみられ(第3期),改善する(第4期).

・5類感染症(全数把握疾患)で,わが国では約100例/年のうち小児は0~2例/年とまれである.ワクチン

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