Ⅰ.口内炎
●病態
A.アフタ性口内炎
・円形あるいは楕円形の小潰瘍(直径数mm)で,周囲に炎症性の発赤と浮腫を伴う.単発または多発性であり,舌・口唇・頬粘膜・歯肉に好発する.
・原因として機械的刺激,化学的刺激,アレルギー,ストレス,体力低下,栄養障害などが考えられる.再発を繰り返すことがある.
B.ヘルペス口内炎
・単純ヘルペスウイルス(主に1型)による口内炎であり,歯肉・口唇・舌・頬粘膜に好発する.
・アフタ,小水疱および発赤・腫脹がみられ乳幼児期に発症する.歯肉腫脹,発熱を伴うことが多く,摂食不良による脱水に注意する.
C.その他のウイルス性口内炎
・手足口病およびヘルパンギーナは口腔内に水疱とアフタを生じる.いずれも発熱を伴うことがあるが,1週間程度で自然治癒する.
D.基礎疾患を有する口内炎
・尋常性天疱瘡,Behçet(ベーチェット)病,Crohn(クローン)病,全身性エリテマトーデス(SLE),
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