A.分類と薬理作用
すべての血球成分は造血幹細胞から多段階的に分化して発生し,この過程において種々のサイトカイン(造血刺激因子)を必要とする.造血刺激因子のうち,現在国内でよく使用されるのは,①赤芽球系細胞の分化・増殖に関与する赤血球造血刺激因子(ESA),②顆粒球系細胞の分化・増殖に関与する顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF),③巨核球の分化・増殖に関与するトロンボポエチン(TPO)の3種類である.
最近では,細胞の誘導・遊走に関与するサイトカイン(ケモカイン)の受容体拮抗薬が開発され,自家末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞の末梢血中への動員促進の補助薬として承認された.
B.赤血球造血刺激因子(ESA)製剤
1.適応
透析導入前および透析中,CAPD(連続携行式腹膜透析)中の腎性貧血,未熟児貧血,自己血貯血,骨髄異形成症候群に伴う貧血に適応がある.
2.副作用・禁忌
高血圧,頭痛,血栓症,赤
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