治療のポイント
・16歳になっても初経がなければ,初経遅延として検査を考慮する必要がある.
・初経発来後の数年間は比較的高い頻度で無排卵性月経による月経周期異常がみられるので,深刻に考える必要はなく治療の必要もない.
・経血量(月経量)の異常には,内性器の器質的な異常を伴う場合もある.
●病態
・月経は約1か月の間隔(25~38日)で自発的に起こり,限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血である.
・月経周期の異常:無月経(そもそも月経が発来しない),頻発月経(24日以内),稀発月経(39日以上3か月未満).そのうち無月経には満18歳を迎えても初経の起こらない原発性無月経と,これまであった月経が3か月以上停止した続発性無月経がある.
・月経周期異常は視床下部-下垂体-卵巣系(HPG axis)の機能異常に起因することが多いが,原発性無月経の場合は染色体異常〔Turner(ターナー)症候群など〕
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