●病態
・概日リズム睡眠・覚醒障害群にはいくつかのタイプがあるが,専門機関においても最も多いのが睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD:delayed sleep-wake phase disorder)である.
・不規則睡眠・覚醒リズム障害,非24時間睡眠・覚醒リズム障害も一定頻度認められるが,小児では睡眠・覚醒相前進障害は少ない.
・いずれにしても,これら概日リズム睡眠・覚醒障害群では,新生児・乳児期より,なかなか寝ない,降ろすと泣くなど反応性過剰型(over reactivity),あるいは放っておくとずっと寝ているという反応性低下型(under reactivity),さらに中途覚醒が多く,睡眠リズムが築きにくいなど胎児期からの睡眠リズムの脆弱性を認める症例が多い.
・これら遺伝的背景に加え,思春期にクロノタイプが夜型に約2時間シフトすること,さらにブルーライトのメラトニン分泌抑制も含めオンライ
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