A.概念
分娩麻痺は新生児に生じる上肢の単麻痺で,分娩時に腕神経叢に過大な牽引力が働くことが原因である.
骨盤位分娩において発生しやすく,頭位分娩では巨大児が発生の危険因子である.大部分は軽症で自然回復するが,麻痺が遺残することもあるので,重症度に応じた治療方針を立てることが重要である.
B.分類
麻痺の分布によって肩の外転・外旋,肘の屈曲が主に侵される上位型麻痺〔Erb(エルブ)麻痺〕,上肢全体が完全弛緩性麻痺を呈する全型麻痺,手指だけが麻痺する下位型麻痺〔K
分娩麻痺は新生児に生じる上肢の単麻痺で,分娩時に腕神経叢に過大な牽引力が働くことが原因である.
骨盤位分娩において発生しやすく,頭位分娩では巨大児が発生の危険因子である.大部分は軽症で自然回復するが,麻痺が遺残することもあるので,重症度に応じた治療方針を立てることが重要である.
麻痺の分布によって肩の外転・外旋,肘の屈曲が主に侵される上位型麻痺〔Erb(エルブ)麻痺〕,上肢全体が完全弛緩性麻痺を呈する全型麻痺,手指だけが麻痺する下位型麻痺〔K
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