診療支援
治療

血管腫,脈管形成異常
hemangioma,vascular malformation
馬場直子
(神奈川県立こども医療センター皮膚科・部長)

治療のポイント

・乳児血管腫は増大期を経て次第に消退するものであるが,機能障害や後遺症のおそれがある場合には治療する.

・脈管奇形は成長に比例して増大し,生涯存続するため,早期治療を要する.

 「血管腫・血管奇形・リンパ管奇形診療ガイドライン2017」では,血管内皮細胞の増殖性がある乳児血管腫(infantile hemangioma)と増殖性はない脈管奇形(vascular malformation)に大きく大別されている.

 脈管奇形は主に,毛細血管奇形(CM),静脈奇形(VM),リンパ管奇形(LM),動静脈奇形(AVM)に分けられる.

 以下に,乳児血管腫(IH:infantile hemangioma),毛細血管奇形(CM:capillary malformation)(ポートワイン母斑,単純性血管腫),静脈奇形(VM:venous malformation)(海綿状血管腫),リンパ管奇形(

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