治療のポイント
・乳児血管腫は増大期を経て次第に消退するものであるが,機能障害や後遺症のおそれがある場合には治療する.
・脈管奇形は成長に比例して増大し,生涯存続するため,早期治療を要する.
「血管腫・血管奇形・リンパ管奇形診療ガイドライン2017」では,血管内皮細胞の増殖性がある乳児血管腫(infantile hemangioma)と増殖性はない脈管奇形(vascular malformation)に大きく大別されている.
脈管奇形は主に,毛細血管奇形(CM),静脈奇形(VM),リンパ管奇形(LM),動静脈奇形(AVM)に分けられる.
以下に,乳児血管腫(IH:infantile hemangioma),毛細血管奇形(CM:capillary malformation)(ポートワイン母斑,単純性血管腫),静脈奇形(VM:venous malformation)(海綿状血管腫),リンパ管奇形(
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