適応
1小型(運動)発作〔ミオクローヌス発作,失立(無動)発作,点頭てんかん(幼児痙縮発作,BNS痙攣等)〕
2精神運動発作
3自律神経発作
用法
〔成人・小児〕初回量:1日0.5~1mg 分1~3 症状に応じて至適効果が得られるまで徐々に増量 維持量:1日2~6mg 分1~3 〔乳・幼児〕初回量:1日0.025mg/kg 分1~3 維持量:1日0.1mg/kg 分1~3(増減)
禁忌
1)過敏症
2)急性閉塞隅角緑内障(眼圧上昇)
3)重症筋無力症(悪化)
注意
〈基本〉
①少量から開始,慎重に維持量まで漸増(投与初期に眠気,ふらつき等の症状)
②連用中の投与量の急激な減少又は中止によりてんかん重積状態→徐々に減量等慎重に
③混合発作のある患者に投与すると,強直間代発作の誘発や回数が増加.又,Lennox症候群に投与すると,induced microseizures(睡眠中の多呼吸発作等)の誘発あり→処置
④比較的若年齢から長期投与されるので,耐性の上昇に十分注意
⑤フルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬)を投与しない
⑥連用中は定期的に肝・腎機能検査,血液検査
➐眠気,注意力・集中力・反射運動能力等低下→運転不可
〈その他〉
①投与した薬剤が不特定なままにフルマゼニルを投与された患者で,新たに本剤を投与する場合,本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化,遅延するおそれ
②(外国)抗てんかん薬服用で自殺念慮・自殺企図のリスクが高い報告
患者背景
〈合併・既往〉
①心障害(悪化)
②脳に器質的障害(作用増強)
③呼吸機能低下(悪化)
④衰弱者
〈腎〉排泄が遅延 〈肝〉排泄が遅延
〈妊婦〉妊B3母体のてんかん発作頻発を防ぎ,胎児を低酸素状態から守る有益のみ(他のベンゾジアゼピン系で口唇裂,口蓋裂等が有意に多い疫学報告.ベンゾジアゼピン系で新生児に哺乳困難,嘔吐,活動低下,筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,チアノーゼ,易刺激性
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