適応
片頭痛 注意
1)国際頭痛学会による「片頭痛診断基準」により,「前兆のない片頭痛」或いは「前兆のある片頭痛」と確定診断が行われた場合にのみ投与.特に以下のような患者は,くも膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性あり→投与前に問診,診察,検査を十分に行い,頭痛の原因を確認後投与
a)今まで片頭痛と診断が確定したことがない
b)片頭痛と診断されたことはあるが,片頭痛に通常みられる症状や経過とは異なった頭痛及び随伴症状
2)家族性片麻痺性片頭痛,孤発性片麻痺性片頭痛,脳底型片頭痛或いは眼筋麻痺性片頭痛には投与禁
用法
1回2.5mgを片頭痛の頭痛発現時 ►効果不十分の際は,追加投与可だが,前回から4時間以上あける ►1日の総投与量は5mg以内 注意
①頭痛発現時のみに使用し,予防的には使用しない
②投与により全く効果ない場合は,その発作に対して追加投与しない→再検査の上,頭痛の原因を確認
③肝機能障害又は腎機能障害では血中濃度上昇のおそれ→1日の総投与量を2.5mg
禁忌
1)過敏症
2)心筋梗塞の既往歴,虚血性心疾患又はその症状・徴候,異型狭心症(冠動脈攣縮)(不整脈,狭心症,心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状あり)
3)脳血管障害や一過性脳虚血性発作の既往(脳血管障害や一過性脳虚血性発作あり)
4)末梢血管障害(症状悪化の可能性)
5)コントロールされていない高血圧症(一過性の血圧上昇あり)
6)重度の肝機能障害又は重度の腎機能障害(本剤は肝臓で代謝・腎臓から排泄→血中濃度上昇あり)
7)エルゴタミン,エルゴタミン誘導体含有製剤,他の5-HT1B/1D受容体作動薬を投与中
注意
〈基本〉
①心血管系疾患が認められない患者でも,重篤な心疾患が極めて稀に発生
➋片頭痛或いは本剤投与により眠気→運転不可
③本剤を含むトリプタン系薬剤により,頭痛が悪化することあり,頭痛の改善を認めない場合には,「薬剤の使用