適応
1内注頻脈性不整脈(心室性)
2内糖尿病性神経障害に伴う自覚症状(自発痛,しびれ感)の改善
用法
内11日300mgより投与をはじめ,効果が不十分な場合は450mgまで増量し,1日3回に分割し食後(増減) 21日300mg 分3 食後 注静脈内1回投与法:1回125mg(2~3mg/kg)を必要に応じて生食又はブドウ糖等に希釈し,心電図の監視下に臨床症状の観察,血圧測定を頻回に行いながら5~10分間かけ徐々に静注(増減) 点滴静脈内投与法:静脈内1回投与が有効で,効果の持続を期待する場合に,心電図の連続監視下に臨床症状の観察,血圧測定を頻回に行いながら点滴静注.以下のいずれかの方法で投与(増減)
①シリンジポンプを用いる場合:125mgを必要に応じて生食又はブドウ糖等に希釈し,0.4~0.6mg/kg/時の速度で投与
②微量調整用の自動点滴装置又は微量調整用の輸液セットを用いる場合:125mgを必要に応じて生食又はブドウ糖等500mLに希釈し,0.4~0.6mg/kg/時の速度で投与
注意内
①〔頻脈性不整脈(心室性)〕1日用量450mgを超えて投与する場合,副作用発現の可能性が増大するので注意
②〔糖尿病性神経障害に伴う自覚症状(自発痛,しびれ感)の改善〕
a)2週間投与しても効果が認められない場合は,投与を中止
b)1日300mgの用量を超えて投与しない
禁忌
1)重篤な刺激伝導障害(ペースメーカー未使用のⅡ~Ⅲ度房室ブロック等)(刺激伝導障害の悪化,心停止)
2)内過敏症
注意
〈基本〉内
①投与に際しては,頻回に患者状態を観察し,心電図,脈拍,血圧,心胸比を定期的に調べる.PQ延長,QRS幅増大,QT延長,徐脈,血圧低下等が認められた場合は,直ちに減量又は中止
②紅斑,水疱・びらん,結膜炎,口内炎,発熱等があれば中毒性表皮壊死症(TEN),スティーブンス・ジョンソン症候群,紅皮症の前駆症状である