適応
痛風,高尿酸血症を伴う高血圧症における高尿酸血症の是正
用法
1日200~300mg 分2~3(増減) 注意血中尿酸値を測定しながら投与し,治療初期1週間は1日100mg投与が望ましい
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①投与により皮膚症状又は過敏症状が発現し,重篤な症状に至る為,発熱,発疹等が認められた場合は直ちに中止し処置
②急性痛風発作が治まるまで,投与を開始しない
③投与初期に尿酸の移動により,痛風発作の一時的な増強
④投与中に痛風が増悪した場合はコルヒチン,インドメタシン等を併用
〈その他〉
①使用中は摂水量を多くし,1日の尿量を2L以上とすることが望ましい
②外国における疫学調査報告で,投与により白内障が現れた報告
③漢民族を対象とした研究において,アロプリノールによる中毒性表皮壊死融解症(TEN)及びスティーブンス・ジョンソン症候群等の重症薬疹発症例のHLA型を解析した結果,51例中全ての症例がHLA-B*5801保有者であった報告.又,別の研究では,発症した日本人及びヨーロッパ人において,それぞれ10例中4例(40%),27例中15例(55%)がHLA-B*5801保有者であった報告.尚,HLA-B*5801の保有率は漢民族では20~30%に対し,日本人及びヨーロッパ人では1~2%である
患者背景
〈腎〉投与量の減量や投与間隔の延長を考慮.本剤やその代謝物の排泄が遅延し高い血中濃度が持続.特に腎不全患者に副作用が発現した場合は重篤な転帰を辿ることがあり,死亡例も報告 〈肝〉肝疾患を有する又はその既往歴(定期的に肝機能検査.肝障害が発現又は増悪)
〈妊婦〉妊B2有益のみ(動物の妊娠10日目又は13日目に50及び100mg/kgを腹腔内投与したところ,胎児に催奇形作用が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ヒトで母乳中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉高い血中濃度が持続