適応
1卵巣欠落症状,卵巣機能不全症,更年期障害
2腟炎(高齢者,小児および非特異性),機能性子宮出血
用法
11日0.625~1.25mg(増減) 21日0.625~3.75mg(増減)
禁忌
1)エストロゲン依存性腫瘍(例えば乳癌,子宮内膜癌)及びその疑い(腫瘍の悪化或いは顕性化を促す)
2)乳癌の既往
3)血栓性静脈炎や肺塞栓症,又はその既往(凝固因子を増加させ,血栓形成傾向促進)
4)動脈性の血栓塞栓疾患(例えば冠動脈性心疾患,脳卒中)又はその既往
5)過敏症
6)妊婦・妊娠
7)重篤な肝障害
8)診断の確定していない異常性器出血(子宮内膜癌による場合は,悪化或いは顕性化を促す)
9)未治療の子宮内膜増殖症(細胞異型を伴う場合あり)
注意
〈基本〉
➊外国で卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を長期併用した女性では,乳癌になる危険性が対照群の女性と比較して高くなり,その危険性は併用期間が長期になるに従って高くなるとの報告→患者に対して本剤のリスクとベネフィットについて十分説明と共に必要最小限の使用にとどめ,漫然と長期投与を行わない
②投与前に病歴,家族素因等の問診,乳房検診並びに婦人科検診(子宮を有する患者では子宮内膜細胞診及び超音波検査による子宮内膜厚の測定を含む),投与開始後は定期的に乳房検診並びに婦人科検診
➌血栓症が現れることがあるので以下のような症状・状態が現れた場合は中止.患者に対しては,以下のような症状・状態が認められた場合は直ちに医師等に相談するよう説明
a)血栓症の初期症状:下肢の疼痛・浮腫,突然の呼吸困難,息切れ,胸痛,中枢神経症状(めまい,意識障害,四肢麻痺等),急性視力障害等
b)血栓症のリスクが高まる状態:体を動かせない状態,顕著な血圧上昇が見られた場合等
〈適用上〉生理的月経の発現に障害を及ぼすような投与回避 〈その他〉
①ホルモン補充療法(HRT)と子宮内膜癌の危険性:卵胞ホルモン剤を長