適応
1以下の疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低Ca血症,テタニー,骨痛,骨病変等)の改善:慢性腎不全,副甲状腺機能低下症,ビタミンD抵抗性くる病・骨軟化症 液未熟児
2骨粗鬆症(カプセル3μgを除く)
用法
成人慢性腎不全及び21日1回0.5~1μg(増減) 1慢性腎不全を除く:1日1回1~4μg(増減) 小児11日1回0.05~0.1μg/kg(増減) 未熟児には液剤1日1回0.008~0.1μg/kg(増減) 21日1回0.01~0.03μg/kg(増減) ►患者の血清Ca濃度の十分な管理の下に投与量を調整
注意
〈基本〉
①血清Ca上昇を伴った急性腎障害があらわれることがあるので,血清Ca値及び腎機能を定期的に観察
②過量投与を防ぐため,血清Ca値を定期的に測定し,血清Ca値が基準値を超えないよう投与量を調整
③高Ca血症→直ちに休薬.血清Ca値が正常域に達したら,減量して投与再開
〈適用上〉
➊カ散瓶入り包装品を分包する場合,服用時以外薬袋から薬を出さないよう,及び直接光の当たる場所に薬を置かないよう指導 散2週間を超える投薬を行う場合,必ず冷蔵庫に保管するよう指導
➋液投与量は添付のスポイトを用い目盛により正確に量るか,滴数(通常本剤1滴はアルファカルシドール約0.01μgに相当)を正確に量る
〈その他〉高P血症のある患者に投与する場合,リン酸結合剤を併用し血清P値を下げる
患者背景
〈合併・既往〉高P血症(リン酸結合剤を併用し,血清P値を下げること)
〈妊婦〉有益のみ(動物での大量投与で胎仔化骨遅延等) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉慎重に(少量から開始し過量投与にならぬよう) 〈高齢〉用量注意
相互
〈併用注意〉
1)Mg含有製剤(酸化Mg,炭酸Mg等):高Mg血症の報告
2)ジギタリス製剤(ジゴキシン等):不整脈(本剤により血清Ca値が上昇した際,ジギ
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