適応
1ビタミンA欠乏症の予防及び治療(夜盲症,結膜乾燥症,角膜乾燥症,角膜軟化症)〔錠筋は治療のみ(予防適応なし)〕
2末液筋ビタミンAの需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(妊産婦,授乳婦,乳幼児,消耗性疾患等)
3以下の疾患のうちビタミンAの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合:角化性皮膚疾患
用法
筋1日3,000~100,000IU(増減) 筋注 ►通常成人1日3,000~100,000IU(増減) 〔治療目的〕錠1日10,000~100,000IU(増減) 末液1日3,000~100,000IU(増減) 末分3 〔補給目的〕末液1日2,000~4,000IU(適減) 末分3
禁忌
1)筋過敏症
2)レチノイド製剤(エトレチナート,トレチノイン,タミバロテン,ベキサロテン)投与中
3)妊娠3カ月以内又は妊娠を希望する女性へのビタミンA5,000IU/日以上の投与(ビタミンA欠乏症の女性は除く)
注意
〈基本〉筋
①稀にショック等の重篤な過敏反応→少量注入後状態を観察し,異常の場合には速やかに中止し処置
②ショック等を予測するため,アレルギー既往歴,薬物過敏症等について十分な問診
③添加剤のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有する医薬品で,ショックの発現が報告
患者背景
〈合併・既往〉筋
①本人又は家族に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギーを起こし易い体質
②薬物過敏症の既往歴
〈妊婦〉妊D
①妊娠3カ月以内又は妊娠を希望する女性:禁忌(ビタミンA欠乏症の治療の場合を除く)(外国で妊娠前3カ月~初期3カ月までにビタミンA10,000IU/日以上摂取で奇形発現増加の報告.ビタミンA補給を目的として用いる場合は食品等からの摂取量に注意し,5,000IU/日未満に留める等注意)
②妊娠3カ月以内の女性を除く妊婦(有益のみ)
〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉