適応
カルニチン欠乏症 注意
1)臨床症状・検査所見からカルニチン欠乏症と診断,或いはカルニチン欠乏症発症の可能性が極めて高い状態の場合にのみ投与
2)投与に際し原則として,カルニチンの欠乏状態の検査に加え,カルニチン欠乏の原因となる原疾患を特定
用法
内1日1.5~3g(15~30mL)を3回に分割経口(増減) 小児1日25~100mg(0.25~1mL)/kgを3回に分割経口(増減) 注1回50mg/kgを3~6時間ごとに,緩徐に静注(2~3分)又は点滴静注(増減) ►1日の最大投与量は300mg/kg ►血液透析に伴うカルニチン欠乏症:10~20mg/kgを透析終了時に,透析回路静脈側に注入(静注)(増減) 注意
①低用量から開始し(内),臨床症状改善の程度と副作用発現の程度及び定期的な臨床検査,バイタルサイン,カルニチンの欠乏状態等から投与量を総合的に判断.又,増量の際は慎重に判断し,漫然と投与を継続しない
②血液透析患者へは,高用量を長期間投与は避ける.又,血液透析日には透析終了後に投与
③内小児へは,原則として成人用量を超えないことが望ましい
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉投与中は,定期的にバイタルサイン,臨床検査(血液検査,肝・腎機能検査,尿検査),カルニチンの欠乏状態のモニタリングを行うことが望ましい 〈適用上〉
①液分包品は1回使い切りである.開封後は全量を速やかに服用
➋液小児の手の届かない所に保管
③錠一包化調剤を避ける
④注使用時に以下の点を注意
a)シリンジが破損する恐れがあるので強い衝撃を与えない.特に低温下では破損しやすいので注意
b)押子が外れたりガスケットが変形し薬液が漏出したりする恐れがあるので押子のみを持たない
c)押子を反時計回りに回転させると接続に緩みが生じ,ガスケットから押子が外れる恐れ.反時計回りに回転させない
⑤注シリンジポンプでは使用不可
⑥注ブリスター包装をゆっくり