診療支援
薬剤

トラマドール塩酸塩新様式運転×
1149
tramadol hydrochloride
トラマール Tramal(日本新薬)
 OD錠:25・50mg :100mg/2mL/A
トラマドール塩酸塩(OD錠25・50 寿)

適応

各種癌,術後における鎮痛 非オピオイド鎮痛剤で治療困難な疼痛を伴う各種癌,慢性疼痛における鎮痛 注意慢性疼痛患者においては,その原因となる器質的病変,心理的・社会的要因,依存リスクを含めた包括的な診断を行い,投与の適否を慎重に判断

用法

1回100~150mg 筋注 必要に応じて4~5時間毎に反復(増減) 1日100~300mgを分4(増減) ►但し1回100mg,1日400mgを超えない 注意

①初回投与量:1回25mgから開始が望ましい

②投与間隔:4~6時間毎の定時に経口.但し,生活時間帯に合わせて調整も可能

③増量及び減量:投与開始後は状態を観察,適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調整.増量・減量の目安は,1回25mg(1日100mg)ずつが望ましい

④癌疼痛増強時の臨時追加投与(レスキュードーズ):突出痛発現の際は,直ちに本剤の臨時追加投与を行って鎮痛を図る.1回投与量は,定時投与中の1日量の1/8~1/4を経口投与

⑤投与の継続:慢性疼痛において,投与開始後4週間を経過しても期待する効果が得られない場合,他の適切な治療への変更を検討.又,定期的に症状及び効果を確認,投与継続の必要性を検討

⑥投与の中止

a)投与を必要としなくなった場合,退薬症候発現防止のため徐々に減量

b)癌疼痛において1日の定時投与量が300mgで鎮痛効果が不十分の場合,中止し,モルヒネ等の強オピオイド鎮痛剤への変更を考慮.その際,定時投与量の1/5の用量の経口モルヒネを初回投与量の目安が望ましい.又,経口モルヒネ以外の強オピオイド鎮痛剤に変更の際は,経口モルヒネとの換算で投与量を求めることが望ましい

⑦高齢者への投与:75歳以上では,血中濃度が高い状態で持続し,作用及び副作用が増強→1日300mgを超えないことが望ましい

⑧服用時の注意:口腔内で崩壊するが,口腔粘膜からの吸収により効果発

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