適応
注各種癌,術後における鎮痛 内非オピオイド鎮痛剤で治療困難な疼痛を伴う各種癌,慢性疼痛における鎮痛 注意内慢性疼痛患者においては,その原因となる器質的病変,心理的・社会的要因,依存リスクを含めた包括的な診断を行い,投与の適否を慎重に判断
用法
注1回100~150mg 筋注 必要に応じて4~5時間毎に反復(増減) 内1日100~300mgを分4(増減) ►但し1回100mg,1日400mgを超えない 注意
①初回投与量:1回25mgから開始が望ましい
②投与間隔:4~6時間毎の定時に経口.但し,生活時間帯に合わせて調整も可能
③増量及び減量:投与開始後は状態を観察,適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調整.増量・減量の目安は,1回25mg(1日100mg)ずつが望ましい
④癌疼痛増強時の臨時追加投与(レスキュードーズ):突出痛発現の際は,直ちに本剤の臨時追加投与を行って鎮痛を図る.1回投与量は,定時投与中の1日量の1/8~1/4を経口投与
⑤投与の継続:慢性疼痛において,投与開始後4週間を経過しても期待する効果が得られない場合,他の適切な治療への変更を検討.又,定期的に症状及び効果を確認,投与継続の必要性を検討
⑥投与の中止
a)投与を必要としなくなった場合,退薬症候発現防止のため徐々に減量
b)癌疼痛において1日の定時投与量が300mgで鎮痛効果が不十分の場合,中止し,モルヒネ等の強オピオイド鎮痛剤への変更を考慮.その際,定時投与量の1/5の用量の経口モルヒネを初回投与量の目安が望ましい.又,経口モルヒネ以外の強オピオイド鎮痛剤に変更の際は,経口モルヒネとの換算で投与量を求めることが望ましい
⑦高齢者への投与:75歳以上では,血中濃度が高い状態で持続し,作用及び副作用が増強→1日300mgを超えないことが望ましい
⑧服用時の注意:口腔内で崩壊するが,口腔粘膜からの吸収により効果発