ジクロフェナクナトリウム《ナボール　ボルタレン》

適応

1錠関節リウマチ，変形性関節症，変形性脊椎症，腰痛症，腱鞘炎，頸肩腕症候群，神経痛，後陣痛，骨盤内炎症，月経困難症，膀胱炎，前眼部炎症，歯痛の鎮痛・消炎　徐カ関節リウマチ，変形性関節症，腰痛症，肩関節周囲炎，頸肩腕症候群の鎮痛・消炎

2錠手術並びに抜歯後の鎮痛・消炎

3錠急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛

錠121日75～100mg　分3　頓用：1回25～50mg　31回量25～50mg頓用(増減)　►但し原則として1日2回まで　1日最大100mgを限度　徐カ1回37.5mg　1日2回　►空腹時投与回避　注意他の消炎鎮痛剤との併用回避が望ましい

1)消化性潰瘍(悪化)

2)重篤な血液異常(悪化)

3)重篤な腎障害

4)重篤な肝障害

5)重篤な高血圧症

6)重篤な心機能不全

7)過敏症

8)アスピリン喘息(NSAIDs等により喘息発作誘発)又はその既往歴(重症喘息発作誘発)

9)錠インフルエンザの臨床経過中の脳炎・脳症

10)妊婦・妊娠

11)トリアムテレン投与中

〈基本〉

①対症療法であることに留意

②過度の体温下降，虚脱，四肢冷却等発現→高熱を伴う幼小児，高齢者，消耗性疾患患者では十分注意

③重篤な肝障害→十分観察，連用する場合は定期的な肝機能検査

④慢性疾患(関節リウマチ，変形性関節症等)には以下を考慮

a)長期投与する場合には，定期的に尿検査，血液検査，肝機能検査等を実施

b)薬物療法以外の療法も考慮

⑤錠急性疾患には以下を考慮

a)急性炎症，疼痛，発熱の程度を考慮

b)原則同一薬剤の長期投与を回避

c)原因療法があれば行い漫然と投与しない

〈適用上〉

➊食道に停留し崩壊すると，食道潰瘍を起こすおそれ→多めの水で服用．特に就寝直前の服用等注意

➋徐カ噛まずに服用

〈その他〉

①インフルエンザの臨床経過中に脳炎・脳症を発症した患者(主に小児)のうち，本剤投与例で予後不良例が多いとの報