適応
1既存治療で効果不十分な以下の疾患:関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む),多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎,全身型若年性特発性関節炎,成人スチル病
2キャッスルマン病に伴う諸症状及び検査所見(CRP高値,フィブリノーゲン高値,赤沈亢進,Hb・アルブミン低値,全身倦怠感)の改善.但し,リンパ節の摘除が適応とならない患者に限る
3腫瘍特異的T細胞輸注療法に伴うサイトカイン放出症候群
4SARS-CoV-2による肺炎(但し,酸素投与を要する患者に限る)
注意〔関節リウマチ及び多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎〕過去の治療において,少なくとも1剤の抗リウマチ薬による適切な治療を行っても効果不十分な場合に投与 〔全身型若年性特発性関節炎,成人スチル病〕
1)過去の治療において,副腎皮質ステロイド剤による適切な治療を行っても効果不十分な場合に投与
2)重篤な合併症としてマクロファージ活性化症候群(MAS)を発症することがある.MASを合併患者では,MASの治療を優先させ,本剤投与を開始しない.又,投与中にMASが発現した場合は投与中止し,速やかにMASに対する適切な治療
3本剤の投与にあたっては,学会のガイドライン等の最新の情報を参考に適応患者を選択し,その他の対症療法の実施とともに使用 4
1)酸素投与,人工呼吸器管理又は体外式膜型人工肺(ECMO)導入を要する患者を対象に入院下で投与
2)SpO2が92%未満又は酸素投与中でCRP値7.5mg/dL以上を対象として実施され,副腎皮質ステロイド薬併用下で本剤の有効性が確認されている.当該試験の内容を熟知し,本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行う
用法
〔関節リウマチ,多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎〕1回8mg/kg 4週間隔で点滴静注 〔全身型若年性特発性関節炎,成人スチル病,キャッスルマン病〕1