適応
不眠症
用法
1回2mgを,高齢者には1回1mgを就寝前に経口(増減) ►成人では1回3mg,高齢者では1回2mgを超えない 注意
①通常用量を超えて増量の際は,状態を十分に観察しながら慎重に,症状の改善に伴って減量に努める
➋就寝直前に服用させる.又,服用して就寝後,睡眠途中で一時的に起床して仕事等で活動する可能性がある時は服用させない
③高度の肝機能障害又は高度の腎機能障害では,1回1mgとし,状態を観察しながら慎重に投与.尚増量の際は,1回2mgを超えない
➍食事と同時又は食直後の服用回避(食後投与では,空腹時投与に比べ本剤の血中濃度が低下)
!警告
服用後に,もうろう状態,睡眠随伴症状(夢遊症状等)が現れることがある.又,入眠までの,或いは中途覚醒時の出来事を記憶していないことがあるので注意
禁忌
1)過敏症(本剤,ゾピクロン)
2)重症筋無力症(筋弛緩作用により症状を悪化)
3)急性閉塞隅角緑内障(眼圧上昇し,症状悪化)
注意
〈基本〉
①連用により薬物依存生じることがある.漫然継続長期使用回避.投与継続時は必要性を十分に検討
➋本剤の影響が翌朝以降に及び,眠気,注意力,集中力,反射運動能力等の低下→運転不可
〈その他〉投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で,新たに本剤を投与する場合,本剤の鎮静,抗痙攣作用が変化,遅延するおそれ
患者背景
〈合併・既往〉
①肺性心,肺気腫,気管支喘息及び脳血管障害の急性期等で呼吸機能が高度に低下:治療上やむを得ないと判断される場合を除き不可(炭酸ガスナルコーシスを起こしやすい)
②衰弱者(作用が強く現れ,副作用が発現しやすい)
③心障害(血圧低下→症状悪化)
④脳に器質的障害(作用が強く発現)
⑤本剤により睡眠随伴症状(夢遊症状等)として異常行動を発現したことがある患者:投与中止を検討(重篤な自傷・他傷行為,事故等