クエチアピンフマル酸塩新様式EH運転×

1179

quetiapine fumarate

セロクエル Seroquel(アステラス)

　錠：25・100・200mg(クエチアピンとして)

　細粒：50％　500mg/g

後クエチアピン(細50％　錠12.5・25・50・100・200 各社，細10％ 共和)

適応

統合失調症

用法

1回25mg　1日2回又は3回より開始，状態に応じ徐々に増量．通常，1日量150～600mg　分2又は分3(増減)　►1日量として750mgを超えない　注意

①肝機能障害には，少量(例えば1回25mg1日1回)から投与を開始，1日増量幅を25～50mgにする等慎重に

②高齢者には，少量(例えば1回25mg1日1回)から投与を開始し，1日増量幅を25～50mgにする等慎重に

!警告

1)著しい血糖値上昇から糖尿病性ケトアシドーシス，糖尿病性昏睡等の重大な副作用発現し死亡の可能性→血糖値測定等観察を十分に

2)上記副作用があることを患者・家族に十分に説明，口渇，多飲，多尿，頻尿等の異常に注意し，このような症状が現れた場合には直ちに投与中断し診察を受けるよう指導

禁忌

1)昏睡状態(悪化)

2)バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制薬の強い影響下(中枢神経抑制作用増強)

3)アドレナリン投与中(アナフィラキシーの救急治療を除く)

4)過敏症

5)糖尿病，糖尿病の既往歴

注意

〈基本〉

①著しい血糖値上昇から糖尿病性ケトアシドーシス，糖尿病性昏睡等の致命的経過→血糖値測定，口渇，多飲，多尿，頻尿等の観察を十分に．特に高血糖，肥満等の糖尿病の危険因子では血糖値が上昇し代謝状態を急激に悪化させることがある

②低血糖(脱力感，倦怠感，冷汗，振戦，傾眠，意識障害等)に注意し，血糖値測定等観察を十分に

➌上記①②について患者・家族に十分説明し，高血糖症状(口渇，多飲，多尿，頻尿等)，低血糖症状(脱力感，倦怠感，冷汗，振戦，傾眠，意識障害等)に注意しこのような症状が現れた場合には直ちに投与を中断し診察を受けるよう指導

④体重増加を来すことがあるので肥満に注意し徴候が現れた場合には食事療法，運動療法等の処置

⑤特に治療開始初期に起立性低血圧(立ちくらみ，めまい等)→減量等処置

➏眠気，注意力・集中力・反射運動能力等の

初出:治療薬マニュアル2024 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年5月17日　掲-ID：yak_00000-00_a005c001d002z0004）