診療支援
薬剤

ベンラファキシン塩酸塩新様式H運転×
1179
venlafaxine hydrochloride
イフェクサー Effexor(ヴィアトリス)
 SRカプセル:37.5・75mg(ベンラファキシンとして)

適応

うつ病・うつ状態 注意

1)抗うつ剤の投与により,24歳以下で,自殺念慮,自殺企図のリスク増加の報告.又,特に18歳未満の大うつ病性障害では,プラセボと比較して自殺念慮,自殺企図のリスクが高くなる可能性→投与にあたっては,リスクとベネフィットを考慮

2)18歳未満の大うつ病性障害には適応を慎重に検討

用法

1日37.5mgを初期用量とし,1週後より1日75mgを1日1回食後.尚,年齢,症状に応じ1日225mgを超えない範囲で増減,増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として75mgずつ 注意

①投与量は,必要最小限となるよう,患者毎に慎重に観察しながら調節(増量により不眠症状,血圧上昇等のノルアドレナリン作用)

②中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)では,血中濃度上昇,特に投与初期に副作用が発現しやすくなることあり→37.5mgを2日に1回投与から開始,1週間後に37.5mgを1日1回投与に増量.尚,症状に応じて,1週間以上の間隔をあけて,37.5mg/日ずつ,1日112.5mgを超えない範囲で増量,増量に際しては状態を十分に観察

③軽度の肝機能障害(Child-Pugh分類A)では,血中濃度上昇,特に投与初期に副作用が発現しやすくなることあり→必要に応じて減量又は投与間隔延長を考慮,増量に際しては状態を十分に観察

禁忌

1)過敏症

2)MAO阻害薬投与中或いは投与中止後2週間以内

3)重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)

4)重度腎機能障害(糸球体ろ過量15mL/min未満)又は透析中

注意

〈基本〉

①うつ症状を呈する患者は希死念慮があり,自殺企図のおそれ→投与開始早期並びに投与量変更の際は状態及び病態の変化を注意深く観察

②不安,焦燥,興奮,パニック発作,不眠,易刺激性,敵意,攻撃性,衝動性,アカシジア/精神運動不穏,軽躁,躁病等が報告.又,因果関係は不明だが,これらの症状

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