適応
うつ病・うつ状態 注意
1)抗うつ薬投与により24歳以下で自殺念慮,自殺企図のリスク増加の報告→リスクとベネフィットを考慮
2)18歳未満の大うつ病性障害には適応を慎重に検討
用法
10mgを1日1回経口 ►患者の状態により1日20mgを超えない範囲で適宜増減するが,増量は1週間以上の間隔をあけて 注意
①投与量は必要最小限となるよう患者毎に慎重に観察しながら調節
②CYP2D6阻害作用を有する薬剤を投与中又は遺伝的なCYP2D6活性欠損患者(Poor Metabolizer)では,本剤の血中濃度上昇の恐れ→10mgを上限とする事が望ましい.投与に際し注意深く観察し慎重に投与
禁忌
1)過敏症
2)MAO阻害剤(セレギリン,ラサギリン,サフィナミド)を投与中又は投与中止後14日間以内
注意
〈基本〉
①うつ症状を呈する患者は希死念慮があり,自殺企図の恐れがあるので,当該患者は開始早期及び投与量変更の際には,患者の状態及び病態の変化を注意深く観察
②不安,焦燥,興奮,パニック発作,不眠,易刺激性,敵意,攻撃性,衝動性,アカシジア/精神運動不穏,軽躁,躁病等の報告.因果関係は明らかではないが,当該症状・行動を来した症例において基礎疾患の悪化又は自殺念慮,自殺企図,他害行為の報告→患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すると共に,当該症状の増悪の場合,服薬量を増量せず,徐々に減量し中止等処置
③自殺目的での過量服用を防ぐ為,自殺傾向の患者に処方する際には1回分の処方日数を最小限にとどめる
➍家族等に自殺念慮や自殺企図,興奮,攻撃性,易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患の悪化のリスク等について十分説明し,医師と緊密に連絡を取り合うよう指導
⑤投与中止(突然の中止)により,不安,焦燥,興奮,浮動性めまい,錯感覚,頭痛及び悪心等の報告→中止の際には患者の状態を観察しながら慎重に
➏眠気,めまい等→運転注意 又当該症状