適応
1パーキンソン病(Yahr重症度ステージⅢ)におけるすくみ足,立ちくらみの改善
2以下の疾患における起立性低血圧,失神,立ちくらみの改善:シャイドレーガー症候群,家族性アミロイドポリニューロパチー
3起立性低血圧を伴う血液透析患者における下記症状の改善:めまい・ふらつき・立ちくらみ,倦怠感,脱力感
注意
1)1Yahr重症度分類でステージⅢと判定された患者であること
2)1他剤の治療効果が不十分で,すくみ足又はたちくらみが認められる患者にのみ投与を考慮
3)3透析終了後の起立時に収縮期血圧が15mmHg以上低下する患者への適用であること.本薬の作用機序は不明であり,治療後の血圧低下の減少度は個体内変動を超えるものではない
用法
11日1回100mgより開始 隔日に100mgずつ増量,最適投与量を定め維持量とする 標準維持量:1日600mg 分3(増減) ►1日900mgを超えない 21日200~300mg 分2~3より始める 数日~1週間毎に1日量100mgずつ増量,最適投与量を定め維持量とする 標準維持量:1日300~600mg 分3(増減) ►1日900mgを超えない 31回200~400mg (適減)透析開始30分~1時間前 ►1回400mgを超えない 注意31カ月間投与しても効果が認められない場合は投与中止
禁忌
1)過敏症
2)閉塞隅角緑内障(眼圧上昇)
3)ハロタン等のハロゲン含有吸入麻酔薬
4)イソプレナリン等のカテコールアミン製剤投与中
5)妊婦・妊娠
6)重篤な末梢血管病変(糖尿病性壊疽等)のある血液透析患者(症状悪化のおそれ)
注意
〈基本〉
①少量から開始し,慎重に維持量まで増量.但し,その他の抗パーキンソン薬,昇圧薬を中止する必要はない
②過度の昇圧反応を起こすことがあるので過量投与に注意
③1効果が認められない場合には,漫然と投与しない
④3用法(透析開始30分~1時間前に経口投与)・