適応
1眼瞼痙攣
2片側顔面痙攣
3痙性斜頸
4上肢痙縮,下肢痙縮,2歳以上の小児脳性麻痺における下肢痙縮に伴う尖足
5重度の原発性腋窩多汗症
6斜視
7痙攣性発声障害
8既存治療で効果不十分又は既存治療が適さない過活動膀胱における尿意切迫感,頻尿及び切迫性尿失禁
9既存治療で効果不十分又は既存治療が適さない神経因性膀胱による尿失禁
注意
1)4に使用する場合は以下の点に注意
a)理学療法,作業療法等の標準的治療の代替とはならないためこれらの治療と併用して使用
b)非可逆的拘縮状態となった関節の可動域の改善には効果を有しない
c)痙縮の原因となる疾患の診断・治療を併せて行う
2)57診断並びに本剤による治療は,国内外のガイドライン等の情報を参考にして慎重に
3)6に対し以下の点に注意
a)陳旧性の麻痺性斜視の改善に対しては効果を有しない(外科的手術の施行時に拮抗筋の拘縮を緩和する場合を除く)
b)50プリズムジオプトリーを超える斜視,拘束型斜視,外直筋の弱化を伴うデュアン症候群,過去の後転術による過矯正から生じた二次性斜視に対する安全性及び有効性は確立されていないことから,これらの患者に本剤を使用する場合には,その必要性を慎重に検討
4)8に対し以下の点に注意
a)以下に示す患者に本剤の投与を考慮:抗コリン薬又はβ3アドレナリン受容体作動薬による,薬物療法及び行動療法を行っても,効果不十分な患者,副作用の発現により困難な患者,投与が禁忌とされる患者
b)下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症等)を合併している患者では,下部尿路閉塞(前立腺の肥大等)の消失等,改善が十分に得られていることが確認されてもなお,過活動膀胱の症状が改善しない場合に,本剤の投与を考慮
5)9に対し以下の点に注意
a)以下に示す患者に本剤の投与を考慮:抗コリン薬による,薬物療法及び行動療法を行っても,効果不十分な患者,副作用の発現により投与困難な患者,投与