適応
片頭痛発作の発症抑制 注意
1)十分な診察を実施し,前兆のある又は前兆のない片頭痛の発作が月に複数回以上発現又は慢性片頭痛である旨を確認した上で適用を考慮
2)最新のガイドライン等を参考に,非薬物療法,片頭痛発作の急性期治療等を適切に行っても日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与
用法
初回に240mgを皮下投与し,以降は1カ月間隔で120mgを皮下投与 注意投与中は症状の経過を十分に観察し,投与開始後3カ月を目安に治療上の有益性を評価して症状の改善が認められない際には本剤の中止を考慮.又その後も定期的に投与継続の要否を検討し,頭痛発作発現の消失・軽減等により日常生活に支障をきたさなくなった際には本剤の中止を考慮
禁忌
重篤な過敏症
注意
〈基本〉
①片頭痛の治療に関する十分な知識及び経験を有する医師の下で使用
➋本剤は発現した頭痛発作を寛解する薬剤ではない→投与中に頭痛発作が発現した際には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させる.投与前にその旨を十分に説明
➌自己投与
a)投与開始にあたり医療施設において,必ず医師によるか,医師の直接の監督のもとで投与
b)自己投与は妥当性を慎重に検討し教育訓練を実施したのち危険性と対処法について患者が理解し自ら確実に投与できることを確認した上で,医師の管理指導のもとで実施
c)自己投与適用後副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には,直ちに中止させ,医師の管理下で慎重に観察等処置
d)使用済みのオートインジェクターあるいはシリンジを再使用しないように注意を促し廃棄方法の指導を徹底
〈適用上〉
➊投与前
a)投与30分前に冷蔵庫から取り出し,直射日光を避け,室温に戻しておく
b)使用前に異物や変色がないことを目視により確認.濁りや異物が認められる際は使用しない
➋投与時:次の点を注意
a)注射部位は腹部,大腿部,上腕部,臀部とする.同じ部位の