適応
片頭痛発作の発症抑制 注意
1)十分な診察を実施し,前兆のある又は前兆のない片頭痛の発作が月に複数回以上発現,又は慢性片頭痛であることを確認した上で適用を考慮
2)最新のガイドライン等を参考に,非薬物療法,片頭痛発作の急性期治療等を適切に行っても日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与
用法
4週間に1回225mgを皮下注又は12週間に1回675mgを皮下注 注意
①4週間に1回から12週間に1回の投与,又は12週間に1回から4週間に1回の投与に変更の際,変更後の初回投与は変更前の次回投与予定日に行う
②投与中は症状の経過を十分に観察し,4週間に1回投与の場合は投与開始後3カ月,12週間に1回投与の場合は投与開始後6カ月を目安に治療上の有益性を評価して症状の改善が認められない際には中止を考慮.又その後も定期的に投与継続の要否を検討し,頭痛発作発現の消失・軽減等により日常生活に支障をきたさなくなった際には中止を考慮
禁忌
重篤な過敏症
注意
〈基本〉
①片頭痛の治療に関する十分な知識及び経験を有する医師の下で使用
➋発現した頭痛発作を寛解する薬剤ではないので,投与中に頭痛発作が発現した際には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用.投与前に十分に説明しておく
③自己投与は4週間に1回225mg投与の場合のみ
〈適用上〉
①投与前
a)投与前30分程度,直射日光を避け,室温に戻してから使用
b)溶液が白濁,着色又は微粒子の混入がみられた際には使用不可
c)振とう不可
②投与時
a)皮下にのみ投与
b)注射部位は原則として上腕部,腹部又は大腿部とし,皮膚が敏感なところ,圧痛,挫傷,発赤,硬化している部位への注射は回避.又複数本注射する際には同一箇所に続けて投与不可
c)1回で全量を使用し,再使用不可
〈取扱上〉
①冷蔵庫から取り出した後は7日以内に使用
〈その他〉臨床試験で2,475例中57例(2.3%)に本剤に対する抗体の産生を