適応
片頭痛発作の発症抑制 注意
1)十分な診察を実施し,前兆のある又は前兆のない片頭痛の発作が月に複数回以上発現,又は慢性片頭痛であることを確認の上で適用を考慮
2)最新のガイドライン等を参考に,非薬物療法,片頭痛発作の急性期治療等を適切に行っても日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与
用法
70mgを4週間に1回皮下注 注意投与中は症状の経過を十分に観察し,投与開始後3カ月を目安に治療上の有益性を評価して症状の改善が認められない際には中止を考慮.又その後も定期的に投与継続の要否を検討し,頭痛発作発現の消失・軽減等により日常生活に支障をきたさなくなった際には中止を考慮
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①片頭痛の治療に関する十分な知識及び経験を有する医師の下で使用
➋発現した頭痛発作を寛解する薬剤ではないので,投与中に頭痛発作が発現した際には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用.投与前に十分に説明しておく
➌重篤な合併症を伴う便秘の発現があることを説明し,便秘が回復しない又は悪化する際には受診するよう指導.特に便秘の既往を有する及び消化管運動低下を伴う薬剤を併用している患者では発現リスクが高くなる→注意
④本剤の注射針カバーは天然ゴム(ラテックス)を含み,アレルギー反応の発現があるので,投与に際し問診を行う
➎自己投与
a)開始にあたっては,医療施設において,必ず医師によるか,医師の直接の監督の下で投与を行う
b)自己投与の適用は,その妥当性を慎重に検討し,十分な教育訓練を実施したのち,本剤投与による危険性と対処法について患者が理解し,自ら確実に投与できることを確認した上で,医師の管理指導の下で実施
c)自己投与適用後,本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には,直ちに自己投与を中止させ,医師の管理下で慎重に観察するなど処置
d)自己投与を適用する場合は,使用済みの注射