診療支援
薬剤

サトラリズマブ(遺伝子組換え)新様式
6399
satralizumab(genetical recombination)
エンスプリング Enspryng(中外)
 皮下注:120mg/1mL/シリンジ

適応

視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防 注意

1)視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の患者〔多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017(日本神経学会)を参考〕に使用

2)抗アクアポリン4(AQP4)抗体陰性の患者における有効性データは限られている.本剤は抗AQP4抗体陽性の患者に投与

用法

1回120mgを初回,2,4週後に皮下注射し,以降は4週間隔で皮下注 注意

①投与が予定から遅れた場合は,可能な限り速やかに120mgを投与,以降,その投与を基点とし,前回投与から基点までの経過期間が12週以上の場合は,基点から2・4週後に120mg,以降は4週間隔で120mgを投与.前回投与から基点までの経過期間が12週未満の場合は以下を参考.但し,副作用による休薬後に再開する場合には,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を延期・中止等処置

a)初回投与後の2週目の投与が遅延:基点から2週後に120mg,以降は4週間隔で120mg投与

b)初回投与後の4週目の投与が遅延,又は4週間隔となった後遅延

1.前回投与から基点までの経過期間が8週未満:基点から4週間隔で120mgを投与

2.前回投与から基点までの経過期間が8週以上12週未満:基点から2週後に120mg,以降は4週間隔で120mg投与

②本剤を一定期間投与後,再発の頻度について検討し,再発の頻度の減少が認められない等,ベネフィットが期待されないと考えられる患者では中止を検討

③小児では臨床試験での患者の体重を考慮して,投与の可否を検討

!警告

1)感染症:投与により敗血症,肺炎等の重篤な感染症が現れ,致命的な経過の恐れがある.本剤はIL-6の作用を抑制し治療効果を得る.IL-6は急性期反応(発熱,CRP増加等)を誘引するサイトカインであり,投与により当該反応が抑制され,感染症に伴う症状の抑制があ

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