診療支援
薬剤

イネビリズマブ(遺伝子組換え)新様式
6399
inebilizumab(genetical recombination)
ユプリズナ Uplizna(田辺三菱)
 点滴静注:100mg/10mL/V

適応

視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防 注意

1)視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の患者に使用〔多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017(日本神経学会)を参考〕

2)抗アクアポリン4(AQP4)抗体陰性患者で有効性を示すデータは限られている.抗AQP4抗体陽性患者に投与

用法

1回300mgを初回,2週後に点滴静注し,その後初回投与から6カ月後に以降6カ月に1回の間隔で点滴静注 注意

①infusion reactionのリスクを低減し症状をコントロールする為,投与30分~1時間前に抗ヒスタミン薬と解熱鎮痛剤を経口,投与30分前に副腎皮質ホルモン剤を静脈内へ前投与し十分に観察

②本剤の血中濃度低下により再発の恐れ→投与間隔を遵守

③本剤を一定期間投与後,再発の頻度について検討し,再発の頻度の減少が認められない患者では中止を検討

!警告

1)本剤に関する十分な知識と適応疾患の治療の知識・経験を持つ医師が使用

2)本剤と同様なB細胞減少作用を有する抗CD20モノクローナル抗体製剤を投与したB型肝炎ウイルスキャリアの患者で,治療期間中又は治療終了後に劇症肝炎又は肝炎の増悪,肝不全による死亡例が報告

3)治療開始に際しては,重篤な感染症等の副作用発現があること及び本剤が疾病を完治させる薬剤でない旨も含めて十分に説明し,理解したことを確認の上,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①本剤と同様なB細胞減少作用を有する抗CD20モノクローナル抗体製剤によるB型肝炎ウイルスの再活性化のリスクが報告→投与に先立ちB型肝炎ウイルス感染の有無を確認し,投与前に適切な処置

➋投与により免疫グロブリン濃度の低下,並びに白血球,好中球及びリンパ球が減少し,感染症の発現又は悪化の恐れがある.治療期間中及び終了後は定期的な血液検査等十

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